2015/12/14

ボストンマラソンで調べ学習してみよう(1)

Boston Marathon Bombing
最近の事件からも調べ学習の題材を一つ。
2013年のボストンマラソン爆弾テロ事件を覚えていますか?
残っている映像や画像が豊富なので調べ学習に最適です。
少しおさらいしておきましょう。

日時:2013年4月15日14時45分頃(現地時間)
場所:第117回ボストンマラソンのゴール付近(マサチューセッツ州ボストン)
武器:圧力鍋による爆弾
死傷者:死者5名、負傷者299名

さて、この事件についても、これほど多くの死傷者はいなかったのではないかという主張がみられます。
ニュースではどのように報道されたか、その報道にどのような疑惑の主張があるか、その疑惑の主張にどのような反論があるか、様々な視点で調べてみてください。

大切なことを確認しておきましょう。
まだ調べ学習を始めていない現段階では、ほぼ報道どおりの出来事が起きたのか、報道とは大きく異なったことが起きたのか、どちらの結論の推論も成り立たないほど蓋然性(もっともらしさ)は低いということです。
表現を変えると、どちらの結論にせよ「根拠が決定的に足りない」と言うことです。
「ニュースで見た」だから「もっともらしさは充分」と考える方がいますが、大勢の人々、組織が協力して嘘をつく可能性があることは911の調べ学習を通じて感じてこられたと思います。

以前の投稿で、報道とは異なる主張を探す検索キーワードとして、【hoax】(作り話)、 【crisis actor】(クライシスアクター)、【false flag】(偽旗作戦) を紹介しました。
ボストンマラソンについてはこれらのキーワードを含めなくても、充分に報道と反対の意見、画像・動画の資料がヒットするようになりました。

最近の銃乱射事件などでは、その日のうちに報道と反対の意見が多数上がることも珍しくありません。
「おや、なんか怪しいな?」と思ったら「事件名 + hoax」で検索してみるクセをつけるといいでしょう。
海外の事件であれば、日本のニュースのヘッドラインに載るころには、本国では幾つかの反対意見が上がっていることも多々あります。
たった数十秒の手間です。これを惜しむ理由はほとんどないと思います。
「ニュースで見た」だけでは「根拠が決定的に足りない」ということが、こういった作業を繰り返すことで実感できるようになると思います。

さぁ、今回も問題をいくつか。
流血や怪我人の映像が苦手、という方も多いでしょう(実は私もです)。血糊かも知れないと思えば結構見れるものです。

Q1. 爆風、爆音、閃光について調べよ。また、この中で強力な殺傷力をもつものはどれか考えを述べよ。
Q2. この事件で両足を失ったとされる、ジェフ・バウマン(Jeff Bauman)という人物について調べ、どのような疑惑が主張されているか述べよ。
Q3. ジェフ・バウマンへの疑惑について、どのような反論があるか述べよ。

最後に、英語の事件記事の検索キーワードを紹介しておきますね。
乱射事件:【shooting】(例:WDBJ Virginia shooting、Sandy Hook Elementary School shooting)
爆破事件:【bombing】(例:Boston Marathon bombing)
shootingの例の事件は、日本ではあまり知られていませんが、調べると様々な主張がみられます。

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